2013年7月9日火曜日

第5回「グローバル子育て講座」を開催しました


第5回「グローバル子育て講座」を開催しました。

日時: 2013年7月8日(月)10:30-11:30
天気: 晴れ
場所: ほっこりはあと出町
参加者: 26名の一般参加者・パパ・ママ、18名の乳幼児、2名の委員スタッフ、計46名

Jafore 日本語を母語としない家族のための子育て支援チームが毎月開催する「多言語子育てひろば」と、京都市未来まちづくり100人委員会とのコラボ企画、第二弾です。アメリカ出身のお父さん、中国出身のお母さんも一緒に、子ども、子育て環境などについて話が盛り上がりました。


はじめに、"Hello to All the Children of the World" という歌をうたいました。この歌の歌詞には、9カ国語で「こんにちは」が入っています。外国から来た方に、出身地域のあいさつをするととても喜びます。あいさつは会話を始めるきっかけになりますね。


今回は、カナダ在住で今、調査のために京都に滞在している高柳さんに、「カナダと日本の子育て比較」のお話を英語でしていただきました。(委員が通訳。)

カナダの男性は、子育てにできる限り長い時間関わるようになってきてはいますが、仕事がメインという考え方も多いとのこと。また、共働きが多く、家事は外注する家庭も多いよう。週末は家族全員ですごすそうです。

日本は幼稚園・保育園と区別して利用しますが、カナダでも同じように就学前の施設としては、プリスクールとデイケアがあるそうです。一般的に就学は5歳、キンダーガーテン(幼稚園)からで、小学校1年生の前の年にあたります。

伝統的に個々の家庭での子育ての選択を重視しているカナダでは、デイケアに対しての政府の援助があまりないため、日本と比べると費用が高いそうです。そこでナニーを雇うという選択肢もあるそうです。
ナニーとは、乳母のようなもので、ベビーシッターよりも長期間、密接に関与します。決して子育てをナニーに任せっぱなしにするのではなく、親がしつけや教育方針を指示しますが、子どもが両親よりもむしろナニーになついてしまうこともあるそうです。
ナニーの担い手は、バンクーバーではフィリピン人、NYではジャマイカ・ブラジル・香港の人々など。カナダでは、2年間ナニーとして住み込みで働いたら移民ビザの申請が可能になるそうです。

参加者からは、「ナニーに任せてしまって不安はありませんか?」との質問がありました。
カナダではナニーに子育てや教育の資格や認証はないが、それは親も同じこと。ナニーは母親代わりのようなもので、教育を受けさせたいならデイケアーに任せる。もちろん契約時に任せて良いものかチェックはする、とのことです。

世界を見ればいろんな価値観と子育ての方法がありますね。カナダでの子育て事情の話を聞いて、いろんな方法の中から自分で選んで子育てができることに気づきました。多様な価値観が認められて尊重される社会は、誰にとっても住みやすいまちになっていくでしょう。

会の最後には、インドネシアの言葉で1から10の数え、台湾の絵本の読み聞かせがありました。中国出身のお母さんに、「媽媽在哪裡?(ママはどこ?)」を読んでいただきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿